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2011.09.08 *Thu*

映画「おじいさんと草原の小学校」・・・国家と民族の軋轢

8月にみた映画、もうひとつ。忘れないうちに。
ケニアを舞台にしたイギリス映画です。

2003年、ケニア政府が教育を無償化した年、84歳のおじいさんが小学校への入学を希望し、学校に来た。
地域もお役所も全く受け付けず門前払い。でも何度も通ううちに、校長のジェーンが折れて教室に入れてくれる。
子どもとともに学ぶ日々。周囲の無理解、あからさまな妨害、マスコミの過剰報道など、いろいろな問題を超えながら小学校に通い続けるうち、老人は、過去を語り、未来を見通す力を身につけていく。

・・・なんて、こう書くとほのぼのした映画のようだけど、とんでもない。

老人は、イギリスの統治下でケニアが搾取されつづけていた時代、独立のために闘う勇壮な革命戦士「マウマウ族」だった。
妻子を目の前で虐殺され、収監され、拷問を受け、それでも屈しなかった誇り高き戦士。
彼らの闘いがあったからこそ、イギリスから独立することができた。
けれど、牢獄から解放された後、ケニア政府を牛耳っていたのは、闘うことなくイギリス政府につき従っていた民族。
独立後、元戦士たちは極貧の生活を強いられ、時代から取り残されていった。
極貧、孤独な老人は、ケニア政府から来た1通の手紙を持っている。
何が書いてあるのか、自分で読まなければいけない、と思い続けてきた。
教育が無料になった今、小学校に通えば、この手紙が読めると信じている。

考え込んでしまった。
日本に住んでいたらピンとこないけど、国家と民族は違う。
同じ国の中で、憎み合い、踏みつけあう。頑なな殻を作って、人々は心を閉ざしののしりあう。
それでも教育は、そんな殻に風穴を開ける。
対話を可能にし、他人を理解するきっかけをつくる。
おじいさんは、小学校に通うことで、手紙を読むことができたか?
答えはYES.
字が読めるようになったからではなく、ほかの人に、「読んでほしい」とお願いする心を持てるようになったから。
教育は、過去に対する憎しみをこえて、未来を夢見る可能性を開いてくれた。

これは実話。
モデルは、世界最年長の小学生としてギネスに載ったキマニマルゲ氏。
2009年に亡くなられるまで、学ぶことに意欲的だったとか。
ケニアの風景に、さまよう様に歩いていたおじいさんの姿と、歴史や民族の軋轢にとらわれない子どもたちの笑顔、歌声が印象的だった映画。

ところで、この主人公のおじいさんは、キクユ族だった。
キクユ族といえば、私の生涯の一冊、「アフリカ物語」(アイザックディネーセン著)を思い出す。
キクユ族の知性と豊かな文化に酔いしれたなあ。
あれ、どこにいったかなあ。もう一度読んでみよう。
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