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2011.09.23 *Fri*

善徳女王・・・逆転の子育て・ムンノvsソファ

このドラマ最大の皮肉は、トンマンとピダムの生育歴ですよね。

 だってね。ピダムを育てたムンノって、本当に天下国家しか頭にない男です。
 その男が赤ん坊を抱き上げた瞬間から、この子を王にする、と決めていたはずで、学問も武道・剣術も、おそらく帝王学くらいのつもりで授けたんでしょう。
 ただ、ピダムがまだ幼いときに、彼の予想を超えた野獣キャラが発覚。ムンノがドン引きして、王にする構想は立ち消えになった感じがありますが、それでも、ムンノゆずりの武道剣術の技、ミシルゆずりの明晰な頭脳、類まれなる能力は、十分に政治に通用するものだったはずで、その気になればムンノの期待に応えるのも難しくはなかったでしょう。
 しかし結局、ピダムは、自我の追求に余念のない、愛を貫くロマンティストでした。彼にとって国家とは、トンマンを手に入れるための道具。そもそも大義なんぞ、眼中にない。 子どもは思うようには育たないわけです(・・・実感・・・・)。

 一方、ソファは、王室からなるべく遠いところ、天下国家に関わらずにすむところまで逃げのび、一人の人間、一人の女性として幸せになってほしいと願いながらトンマンを育てました。
 ところがそのトンマンは、生きるための知恵に溢れたド根性娘に成長した上、他を圧倒するリーダーシップも持ち合わせ、ソファと離れ離れになるやいなや、新羅に一直線。政治の中枢に飛び込んで行き、表舞台に上がり、己を殺してでも王として大義に生きることを選びました。

 ・・・あらまあ、なんてことざんしょ・・・の展開です。

さらなる皮肉は、トンマンとピダムが、ムンノとソファの思いもよらないような出会いを果たし、強く結びついていく過程です。

 ムンノにとっては予想外の展開。
 なにしろトンマンは、残虐非道な発想と行動でもてあましていたわが弟子を、出会ってからわずかな時間の中でてなづけ、あっという間に社会的な働きができるまでに成長させてしまった。
 自分にできないことを、トンマンが軽くやってのけたわけです。
 ムンノはもともと、二人を娶せて天下を治めさせようと思っていたわけですから喜ばしいはずなんですが、二人の発想と行動は、ムンノの想像の枠からはみ出して、どう理解していいかわからない。
 しかも、トンマンと出会ったピダムは、もう、ムンノという価値の中に閉じ込めておけないほどはじけてしまいます。
 自立が始まったわけですが、ムンノはピダムを手放しきれない。相当戸惑ったでしょうね。

 ソファにしても同様。ようやく生きて再会したとき、トンマンの傍には、ぴったりとピダムがついている。
 ぞっとしたでしょう。 ピダムの傍に置きたくなかったから、トンマンを連れて砂漠にまで逃げたのに。
 人間の力では到底阻止できぬほどの縁を感じたのではないでしょうか。

 ・・・こんなはずじゃなかった・・・。二人の困惑が痛いです。

 それにしも、と思います。
 ムンノ、私のお気に入りなんですが、こうして考えると、相当情けないですね。
 天下のために捨てられた王室の子どもを二人とも育てようという構想は、ソファという、弱弱しい侍女によってくじかれ、手に余るけれどたった一人の弟子として育てたピダムは、自分が庇護すべきと思っていたトンマンにさっさともっていかれてしまう。・・・まあね。ムンノってそういう人です。大義大義といいながら、ちょっとずつ軌道をはずしていっちゃう。
 
 それに対してソファ。
 登場したときはちょっと頭の弱い、力ない侍女のように思わせておいて、トンマンを抱き取った瞬間から最強の母親。
 あのチルスクでさえ捕まえられないし、ムンノが守ってあげるといっても拒否、そこから逃げる逃げる。
 決して正面切って強気で挑むわけではなく、いつもうつむき加減で、「トンマナア」って気の抜けたようなしゃべり方をしながら、迷いなく危機をすり抜けるんですよ。
 トンマンもミシルもたいしたもんだと思うけど、ソファも負けてません。
 強さが異質な分、ソファのほうが不気味かも。
 
 それに、トンマンのためにいのちを投げ出すときのソファって、ものすごく何気ないんですよね。
 あ、「何気ない」って言葉に、「ものすごく」はつかない?
 でも、本当に、思いがけないほど普通に、身を投じていく。
 気負いとか、がんばりとか、絶望とか、切羽詰まった感じがなくて。
「はいはい、ここは私にまかせて。あなたは先にいきなさい」って感じ。
「わかった、じゃあ、私がかわりに死んでおくわ」・・・ってか?
いや、それは言いすぎ?でも、それくらい日常のリズムをはずさないまま死んでいく。
いつもちょっと、夢見るようなぼんやり加減の中にいるから、状況と個性のギャップが激しいんです。
(ソファ役の女優さんの役作りも、並々ならぬものがありますよね)

 観念的な言葉でピダムを叱り付けるムンノとは大違い。

 いえ、どっちが正しいとか間違っているとか、そういうことではなくてね。
 ひょっとすると、歴史の転換点においては、ムンノよりもソファのような人が物事を動かすきっかけになっているのかもしれないなあって、そんなことをちょっと考えてみたりするんです。
 
 ミスリードのことを書いたとき、ムンノ語りをしたけれど、ソファもまた、ひとつのミスリード。
 存在自体が小さなどんでん返しなのかも・・・。

 そう考えるとこのドラマ、仕掛けが細かいですよね。

 
 


 


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2013/10/09(Wed) 08:15 | # [Edit

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