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2011.10.31 *Mon*

「学び、悟り、探り、動く・・・トンマン&ピダム」

30話から40話、副君問題が生じる前の王女時代は、トンマンにとって学びのとき。
政治哲学確立の時期ですね。
で、そのトンマンに呼応するように、この時期のピダムもまた成長期に入ります。

トンマンとピダムって、生い立ちやら発想と行動のリズムやら、いろいろ共通点があるんですが、人生のターニングポイントもかなりリンクしてる気がするんです。
たとえばこの時期なら、物事の学び方とそのタイミングが似通っている。
二人とももともと先入観というものがなく、考え方が自由。わからないとなれば素直に人に聞きにいき、自分なりの理解に達したら、そこから自分の行動を決めていく。
家庭や社会の教育を通してすでに生き方の様式が定まっているユシンやアルチョン、他の花郎たちとは、やはりちょっと異質なんですよね。
ということで、この時期、トンマンがいろいろな人と対話している場面は楽しいですよ。
トンマン自身が思いもよらなかった展開で、真理に近づいていく感じがいいんです。

たとえば、政治の事始めである「天文台建設・格物の情報開示」も、ウォルチョン大師との対話から生じました。
日食の期日を聞きだすことが困難だったおかげで、トンマンは彼の立場を考えて考えて考え抜き、徹底的に理解しようとした。
それで「格物を政治に利用しない方法」、すなわち情報開示、という結論に行き着いた。
政治家トンマンの、最初のマニフェスト誕生です。

この政策で神権を放棄することになり、ついにミシルとの対話が始まります(29話)。
ミシルの考えを聞き、問いかけに対してはその場その場で自問自答しながら答えを導き出す。
ミシルの政治論をベースにしながら、問答の過程で、自分の政治スタイルをどんどん固めていくんですよ。
ミ「神権を放棄してどうやって国を統治するのか」
ト「真実をもって」
ミ「民にとって真実は苦痛なだけ。幻想こそが政治の原動力」
ト「私は幻想ではなく、希望で民を治める」
ミ「その希望が民にとって最も残酷な幻想なのだ。あなたは民の恐ろしさをご存じないのか。民は無知で愚かな存在なのです」
ト「私は民を恐れません。民が何もしらないから無知で愚かになる。知識を与えれば希望につながり、夢をみる。夢と希望をもった民が国を強くするのです」・・・こんな具合で。
禅問答ならぬ政治問答。
話し合いの最初には思ってもいなかった考えが、ミシルからの刺激によって次から次に思い浮かび、言葉となっていく。

三韓一統に絡んでムンノと対話したときもそうでした(33話)。
ムンノは、トンマンの「王になる」という野望を完全否定します。
いわく、「(チョンミョン王女の死に対する)怒りで復権した王女では政治はできない。怒りは政治に最も適さない資質。女性には王になる資格はない。女性が王になれるなら、あなたではなく政治家として優れているミシルが王になればいい」などなど。
しかしトンマンの思考は、否定されたところから回りはじめます。
ムンノが否定した複数の要因こそ、自分が国の主として立つべき理由であると論理的に語り、自分こそが三韓一統を目指す資格があるのだと結論します。

このときは、すぐ横でピダムも耳をダンボにして聞いてました。
ピダムは王宮入りしてから、かなり考えている印象があります。
人と人の間で熱心に話に耳を傾け、状況を理解しようと努めている。
もともと聡明な頭ですから、この時期のシナプスのつながり方は半端ないですよ、きっと。
それにこれまで、彼はおそらくムンノを論破するなんて考えたこともなかったでしょうから(できないのではなく・・・)、トンマンのこの論理展開の中に、ピダムの自立の芽も含まれていたかもしれません。
事実、ムンノの理屈を逆手にとってスパスパと反論していくトンマンの言葉に応じ、ピダムの目の輝きは増し、興奮し、ときめいています。

最後には、「新羅の不可能な夢。それは希望。私と同じその夢を新羅にもみせるんだ。民の希望をもって三韓一統を為すんだ」とするトンマンの夢語りの結論には、恍惚となっておりました。
さらにさらにこの対話では、ピダムにとってもっと重要なことが・・・。
「三韓地勢」のために旅を続けながら、本来の目的を知らなかったピダムの中で、ようやくその書物の意味が大きく膨れ上がります。幼少期、「お前のため」といわれた本の正体。
ここからピダムの探索が始まります。三韓地勢の意味、自分は何者なのかという大問題、自分が生きる場所、その方法、そして師匠ムンノの思惑・・・。
トンマンとピダムは、同時期に、時には同じ問題を、また時には別々の問題を、同じタイミングで思考し、探索していくわけです。
(比才の第二課題、「新羅の不可能な夢」に関して、一緒に探索したのはユシンでした。ピダムとは別の意味で、ユシンもまた、トンマンと呼応している部分があるんですよね。それはまた、のちほど)

「学ぶ」エピといえば、ワタクシの一番のお気に入りは、米相場エピ(38話)。
貴族が買い占める目的を、ミシルに質問するトンマンが最高。
ミシル、「失礼ですが、本当にあつかましい方ですね」・・・って呆れてました。
「知りたくて仕方ないんです。ソラボル中で、聞くとしたらセジュしかいません」って。
ミシルさん、なんともいえないお顔でした。無垢に聞いてくるこのお嬢さんが、うまいことおだてるので嬉しいのと、教えを請う様子が可愛らしくてたまらないのと、その反面憎らしいのと、全部入り混じった顔。
(ミシル、このときはまだトンマンを舐めてますから、ちょっと余裕の表情です)
このとき、別の場所では、ピダムもまた同じ質問をしてるんです。
誰にって・・・、チュンチュに。
「あのガキ」扱いしている割には、その知識と思慮を見抜いて評価し、素直に、ほんとに素直に質問するんですよね。
そういえば、トンマンもチュンチュに学んでましたね。例の離間計・・・。
もう、知りたいとなったら、相手がだれであろうと、立場がどうであろうと関係なく、相手の懐に飛び込み、ある意味節操なく教えを乞い、知り尽くそうとする。
有効な手口はしっかり真似て自分のものにしていく。
いやはや、素敵です。トンマンもピダムも。
お二人のこういうとこ、ほんと、好きですよ。

ああ、そうだ。忘れちゃいけない。悲惨な学びもありましたね。
農民の暴動と裁きに関するエピです(39話)。
トンマンがどんなに「希望」を掲げて政治を行っても、民にそれが伝わるのは難しい。
荒地を開墾すれば土地を与えるという約束で税の返還を延ばしたものの、民はトンマンを信じずに逃げました。
トンマンは再度、ミシルの言葉に耳を傾け、自分に必要な情報だけに反応して行動します。
すなわち、民に対する態度として、「厳しい処罰と、少しずつの褒美。そして前例を残さないこと」。
農民のリーダーを自ら斬り殺しながら、返り血を浴びて言うんです。
「私は諦めない。必ずお前たちに希望を与えるのだ」・・・と。
やはり、王の道は茨でございます。

ところでここまで見ていくと、トンマンの政策って、行き当たりばったりの印象がありません?
最初から何か確固とした理想や政策を掲げて宮廷に戻ったわけではない。
戻る過程で、政治家となるためのビジョンが勝手に向こうから転がり込んでくる感じ・・・。
政治家になったら、次々と為すべきことが見えてくる、という感じ・・・。
ミシルとの問答についても、どんどん答えているのはトンマン自身なのに、「これは本当に私自身が話している言葉なの?」と自分で驚き、「まるで昔から思案してきたように応えていた」とユシンに報告しています。
つまり、彼女は、意識して政治を司るようにはできていない。
無意識の中でも行動を起こせば、そこから自然と政治が立ち上がっていく・・。
進むべき道、求めるべきものが、あぶり出しのように明確になってくる。
そんな感じがするんです。政治家って、みな、そんな感じ???違うよね。
トンマンは、そういう星に生まれたってこと・・・かな?

ピダムに「ミシルに勝てるか?」と聞かれ、トンマンは「ミシルという強敵がいるから、ミシルを通して私は強くなる」と応えています。
さらに「皆の話や、投げかけられる質問が私自身を決定する。これからも民や世間は私に問いかけるだろう。恐れず耳を傾け、全力で答えを見つければ、ミシルに勝てる」と・・・。
これがトンマンの学び方、成長の仕方、物事に対する基本姿勢。
最初に「おのれありき」ではなく、常に自分を白紙の状態にして相手と対峙し、そこからいろいろなものを受け取っていきながら、自分がどうあるべきかを決めていくわけです。
だから、どんな状況に対しても、自由闊達な発想で臨機応変に対していける。
そのすぐ傍で、ピダムが、トンマンの学んだこと、吸収したものを一緒に理解し、会得していく。
こうして、学び、悟り、探り、動きながらチームは成長し、ミシルの乱後の女王時代、政治を仕切る力を築いていくわけですね。
王女時代、ワタクシ、大好きですよ。

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